女性が赤ちゃんを授かると、一人の女性から一人の「お母さん」へと変化していきます。もちろん、妊娠したからといって突然お母さんに変身できるわけではなく、あくまでも赤ちゃんの成長とリンクして、少しずつ変わっていくものです。
妊娠中、お母さんの体は赤ちゃんにいつでも母乳を与えられるように、出産までの間に準備をしています。母性というものも少しずつ芽生えてきて、きたる赤ちゃんとの対面に備えています。
出産をした後は24時間体制で赤ちゃんに母乳を与えなければならないので、妊娠中から胸が張ってきたり、出産前から母乳が出てくる方もいらっしゃいます。
しかし反対に、妊娠中は母乳が一切出てこない方や、産後であっても一時的に母乳の出が悪くなる方もいます。
お母さん自身の気持ちとしては、赤ちゃんが安心して大きくなれるように、前もってちゃんと母乳が出るように準備をしておきたいところ。
しかし人によっては、体質やホルモンバランスの問題など、さまざまな理由から妊娠中に母乳が出づらくなっている場合があります。
「なぜ出ないの?」「このままずっと母乳が出ないの?」とお悩みのお母さんもいらっしゃいますが、ぜひ、以下に紹介するいくつかの方法にぜひチャレンジしてみてください。
妊娠中でも母乳が出やすくなると言われており、人により効果の出方こそ異なるものの、試しておいて損はないかもしれません。
母乳はお母さんの血液からできていることは、妊娠中の方の多くがご存知かと思います。
しかし、この血液が「ドロドロ」な状態であると少し問題で、血流が悪くなるのと同時に乳腺に血液が回っていくペースも落ちてしまうため、質の良い母乳が出にくくなってしまいます。
妊娠中だから(まだ赤ちゃんが生まれていないから)といって安心せず、普段から意識的に水分を摂るように心掛けていきましょう。血液の中に水分が増えることで、母乳の出も安定しやすくなります。
ミネラルウォーターばかりでは飽きてしまいますが、カフェイン入りの飲みものなどは避けましょう。水の代わりとしては、ルイボスティーやラズベリーティーなど、体に余計な刺激を与えないお茶などがおすすめです。
お腹がすいた時は野菜スープなどを口にして、ビタミンなどの体に良い栄養素を補っていきましょう。
妊娠中、赤ちゃんの誕生に備えてぜひ準備しておきたいものが、胸をやさしく包んでくれるブラジャーです。
すでに妊娠前より胸が大きくなったという方もいらっしゃるかと思いますが、妊娠後期からは赤ちゃんの誕生に備えて、前開きで授乳ができる、ソフトな素材のブラジャーを揃えておきましょう。
いつも使っているもののように、アンダー部分に硬いワイヤーが入っていたり、素材全体が硬いものはNG。胸の形を美しく整えてくれる一方で、胸への血流を阻害するおそれがあります。
妊娠36週目に入ると、そろそろ赤ちゃんのために母乳の出を意識しておきたいところです。「おっぱいマッサージ」「乳腺マッサージ」と称して、乳頭や乳輪へのマッサージをすすめてくれる病院もあります。
赤ちゃんは母乳を乳首だけでなく乳輪からも飲んでいますので、乳房のマッサージを行う際には、乳輪もしっかりと柔らかく揉み解しておくのが効果的と言われています。
入浴時にはもちろん、体がリラックスしている時や、体が温まっている時などに5分程度の時間を使って乳房をマッサージしてみてください。
油っぽいものや甘いもの、あるいはコーヒーやタバコ、お酒など、日常的に口にしている嗜好品はありませんか?
それらが赤ちゃんの健康を阻害する可能性のある場合、違う食品や飲みものに替えるだけでも、母乳の出方や量を左右する可能性があります。
良い母乳には良質な血液が必要不可欠ですので、食事内容を見直してキレイな血液を目指していきましょう。
妊娠中の赤ちゃんは、母体のお腹の中に居ながら栄養を吸収して大きくなっています。しかし出産後はお母さんの体から外に出て、母乳を介して成長していくことになります。
ここで意識したいことは、妊娠中も出産後もどちらも赤ちゃんに良質な栄養素をプラスしてあげるということです。
特に、体を構成するために欠かせないミネラル成分については、母体に不足していると赤ちゃんにも不足しがちになりますので、要注意です。
先ほども挙げた「ルイボスティー」は、カルシウムやマグネシウムを始めとした良質なミネラル類を豊富に含んでおり、母乳の質を上げてくれる飲みものです。カフェインも入っていないので、母子ともに安心して摂取することができます。